2021.3.29
長期金利の指標となる 10年物国債の流通利回りが上昇すれば、 それに連動して長期金利が上昇します。 と聞いても、 いまいちピンと来ないと思うので、 これが家づくりにどのような影響を与えるのか? について、お伝えしていきたいと思います。 おはようございます。 SIMPLE NOTE 足利・佐野・太田スタジオ 小林です。 長期金利の上昇は、 一部の住宅ローン商品の金利上昇につながるのですが、 この影響を受ける住宅ローン商品は。 銀行が主に取扱う変動型商品の中の10年固定ローンと フラット35などの全期間固定ローンです。 ✔もし金利が上がったら、 どれくらい余分な利息を支払うことになるか? では、もし金利が0.5%上がってしまった場合、 どれくらい利息の支払いが増えてしまうのでしょうか? 10年固定をオススメさせていただく方と、 全期間固定をオススメさせていただく方は、 全く違うので、それぞれ別々に考えてみますね。 では、まず10年固定型の住宅ローンの場合から。 10年固定をオススメさせていただく方は、 返済期間を20年以下に設定出来る方です。 自己資金をかなりたくさん準備出来る方や、 土地購入の必要がないことから、 家づくりの総予算を大幅に圧縮出来る方ですね。 では、借入金額を1500万円、 返済期間を20年として、 金利を1%と1.5%で比較しながら試算していってみますね。 金利1%の場合→68,984円 金利が1.5%の場合→72,382円 0.5%金利が上昇すれば、最初の10年は、 毎月の利息が3,398円増えることになります。 結果、10年間で407,760円利息が増えることになります。 そして、10年経過後に、 それぞれの金利が1%ずつ上がったと仮定したら、 金利2%の場合→72,456円 金利が2.5%の場合→75,992円となり、 残りの10年間の間も、 毎月3,536円の支払い差が生じることになります。 結果、3,536円×120回=424,320円 利息がさらに増えることになってしまいます。 つまり、20年の間で、 合計832,080円もの返済差が生じてしまう・・・ ということになるのですが、 これをパーセンテージに直してみると、 金利が0.5%上がっただけで、 利息の支払い率は、 なんと42%もアップしてしまうことになります。 しかし、これが全期間固定商品となると、 こんなもんじゃ済まされないぐらい、 あなたの財布に大きな影響を与えることになります。 ✔期間が長くなればなるほど利息は膨らむということ! 自己資金がそれほど準備出来ない方や、 全くご準備できない方、 それから、土地から買って家づくりをされる方の多くは、 この全期間固定の住宅ローンを選ばざるを得ません。 というのも、金利上昇のリスクを取るには、 危険すぎるからです。 もし、途中で金利が上昇してしまった場合、 一気に返済が苦しくなり、 破産してしまう可能性が 高くなってしまいますからね。 せっかく建てた家を手放すことこそ、 家づくりで最もやってはいけない失敗ですからね。 では、借入金額を2500万円、 返済期間を35年として、 金利1%と1.5%で見比べてみましょう。 金利1%の場合→70,571円 金利1.5%の場合→76,546円 この場合、利息の支払いが、 5,975円も増えることになるのですが、 全期間固定であるということは、 これが35年420回続くということなので、 利息の支払いが2,509,500円も 増えることになってしまいます。 また、これを利息の支払い率として換算してみると、 なんと54%もアップしてしまうことになります。 いかがですか? わずかな金利差で、 ものすごく支払利息が違ってくることを ご理解いただけたのはないでしょうか? 毎月の返済に直してみると、 数千円という単位になるので、 その返済負担アップに、 そこまで敏感にはならないかもしれません。 しかし、冷静に試算してみると、 とんでもない金額を無駄に失うことになってしまうのが、 住宅ローンの恐ろしいところです。 ですから、住宅ローンを選ぶ際に、 最も大切なポイントとなる利息ついて、 よく理解していただいた上で、 住宅ローンを選んでいただければと思います。 それでは、、、