2021.5.27
北、東、西に道路が接している土地は、 なんだか日当たりが悪そうな気がしてしまいます。 (特に、北道路の土地はそう感じませんか?) というのも、その土地のすぐ南には、 光を妨げる家が、すでに建っていたり、 あるいは、今はなくともいずれ建つとなれば、 光が入らなくなってしまいそうだからです。 また、家が密集して建つ分譲地の場合、 南だけじゃなく、東や西にも隣の家が建つことになるため、 余計に光が入らない暗い家になってしまいそうな気がします。 それゆえ、たとえ価格が割安だったとしても、 多くの方が率先して選ぼうとはしません。 しかし、そういった土地は、 本当に明るい家を建てることは難しいのでしょうか? 全ての家が暗くなってしまうのでしょうか? おはようございます。 SIMPLE NOTE 足利・佐野・太田スタジオ 小林です。 もちろん、北道路の場合は、 北側に駐車場をつくり、 南に寄せて家を建てることになるため、 一番南にリビングを配置し、 その南面に大きな窓をつくるような間取りにしてしまうと、 想像通り光が入らない薄暗い家になってしまうことでしょう。 隣の家との距離が充分に取れないからですね。 また、それを補うため、 東や西にも大きな窓をたくさんつくってしまうのですが、 そうなると、今度は周囲からの視線が、 余計に気になるようになるため、 結局カーテンをずっと閉めっぱなしにしてしまい、 光を遮断してしまいます。 つまり、固定概念の固まりのような家を建ててしまうと、 想像通り、非常に住み心地の悪い家になってしまう・・ ということですね。 ですから、このような住宅が密集している土地で、 家を建てる場合は、 光の採り入れ方を工夫しなければいけません。 ✔必ずしもリビングを 南に配置しないといけないわけではない? 多くの方が、どんな土地であろうとも、 敷地の一番南にリビングを配置しようとしますが、 少し柔軟に考えていただき、 リビングを一番北に配置してみるという選択肢を持ってみると、 見違えるぐらい格段に明るさが増すことになります。 なぜなら、この場合、 リビングの南となる家の真ん中に外をつくり、 そこから太陽の光をたっぷり採り込むからです。 家の真ん中で、光を採る空間をつくれば、 南、東、西、に建っている隣家から、 ずいぶんと距離を取ることが出来るようになり、 どの方向からも、 たっぷりと太陽の光が入ってくることになります。 また、その空間からは、 直射光だけじゃなく、 外壁に反射した間接的な光までもが、 家の中に入ってくることになります。 そして、その結果、 一日中電気をつけなくても、 自然の光だけで明るい家が出来上がります。 おまけに、周囲からの視線も気にならないため、 居心地も抜群にいいし、 外や空を家の中から眺めることが出来るので、 とっても贅沢な気分も味わえるし、 間取りも分かりにくくなるため、 防犯性も格段にアップすることになりますしね。 ✔外構代、土地代の両方をカット出来る! しかも、外に向かって窓が少ない家は、 防犯性に加えて、家のデザイン性も自ずと高くなり、 結果、塀や目隠しといった余分な外構工事を カットすることが出来るようになります。 また、固定概念に縛られずに 家づくりをすることが出来るようになれば、 土地が持つ条件に家が左右されなくなるため、 わざわざ、高額なお金を出して 日当たりが良い最も高い価格の土地を、 購入する必要がなくなるだけじゃなく、 逆に売りにくい日当たりが悪い土地を より安く購入出来るかもしれません。 ということで、 土地を探す時には、 南道路や日当たりが良い土地に こだわらないようにしていただければと思います。 土地の日当たりと家の明るさは 比例するわけではないし、 土地に必要以上にお金を出すのは、 もったいないことですから。 それでは、、、