2021.12.1
リビングは広ければ広いほどいいから出来るだけ広く・・ 収納もたくさんあればあるほどいいから出来るだけ多く・・ もしもの時のために和室もつくっておきたいし、 時には、ゆっくり1人でこもれる書斎も欲しい・・ 寝室も広いほど良さそうだし、 子供部屋も人数分は必要だし・・ 当たり前のことですが、 こういったご要望を全て叶えていこうとすると、 家がどんどん大きくなっていきます。 しかし、少し冷静に考えてみてください・・・ あなたやあなたの兄弟や姉妹は、 あなたのご実家で過ごしているのでしょうか? もし、過ごしていないとしたら、 あなたやあなたの兄弟や姉妹が使っていた部屋は、 一体現在どのような状態になっているでしょうか? そして、あなたのお子さんたちも、 いずれ、あなたと同じように家を出て行き、 それからずっと夫婦2人だけで過ごすだけとしたら、 果たして、そんな大きな家は必要なのでしょうか? おはようございます。 SIMPLE NOTE 足利・佐野・太田スタジオ 小林です もちろん、この問いに対する答えは、 人それぞれであると思いますが、 今回は、家が大きくなることによる 金銭的な負担についてお伝えさせていただくので、 この点も含めて、ご自身の家づくりにについて 考えてみていただければと思います。 ✔家が大きくなればなるほど坪単価は安くなる 家の価格を判断する指標として、 家の価格を床面積で除して計算する “坪単価”があります。 そして、この坪単価の特徴は、 家の面積が大きくなればなるほど安くなるというコトです。 例えば、60万円のキッチンを購入するとして、 もしあなたが建てる家の面積が20坪の家なら、 キッチンにかかる坪単価が3万円なのに対し、 30坪の家になるとしたら2万円となり、 40坪の家になるとしたら1.5万円となります。 当然のことですが、 同じ価格の商品を買ったとしても、 家の面積が大きくなればなるほど、 面積に対する商品が閉めるコストの割合が、 安くなるということですね。 しかし、坪単価が安くなれば、 一見割安に家が建てられるように気がしてしまいますが、 これが家づくりの大きな落とし穴となります。 ✔坪単価が安い家は、結局高い買い物となる・・・ 坪単価が安い家とは、 言い換えるなら面積が大きい家です。 そして、家の面積が大きくなるということは、 結局、家の見積り総額は高くなります。 坪単価は65万円するけど、 家の面積が30坪の家と、 坪単価は55万円と10万円安いけど、 家の面積が40坪と10坪大きい家では、 65×30=1950万円に対し、 55×40=2200万円となり、 総額にして250万円も差があるということですね。 また、家の面積が大きくなれば、 その分電気代も高くなりやすいのですが、 この電気代は、終わりがある住宅ローンと違い、 一生払い続けていくことになる生涯ローンなので、 大きな差を生むことになりかねません。 さらに、家が大きくなれば、 固定資産税もそれに連動して高くなってしまうし、 大きな家にするために、 土地も広くせざるを得なくなってしまうかもしれません。 その結果、土地代も高くなるし、 土地が広くなれば、外構工事費用も高くなるし、 土地にかかり続ける固定資産税までも高くなってしまいます。 このように、無駄に家を大きくしようとすれば、 あらゆる面のコスト負担が大きくなってしまいます。 家づくりで大切なことは、 最初にかかるイニシャルコストのことだけじゃなく、 電気代や固定資産税、 それからメンテナンスコストや将来の増改築のことまで 同時に考えてするべきであるということです。 少子高齢化が進み、 先行きが不透明なこれからの社会の中でも、 ずっと豊かに暮らしていくためにも、 今回の記事を参考にしながら、 家づくりにかけるコストについて、 建てる前に考えてみていただければと思います。 それでは、、、